【鉄則FX】5MAと25MAの移動平均線(MA)でエントリータイミングに慣れる。

チャート

はじめに

FX初心者が相場の「流れ(トレンド)」を掴むためによく使われるのが移動平均線(MA)です。特に「5期間移動平均線(5MA)」と「25期間移動平均線(25MA)」のクロスをエントリーのタイミングとする手法はシンプルでわかりやすく、多くのトレーダーに活用されています。

移動平均線(MA)とは何か

移動平均線(MA)とは何かを簡単に述べます。

• 定義:過去一定期間の終値を平均化し、価格の“ノイズ”を平滑化したもの
• 目的:短期的な価格変動ではなく、トレンドの方向性を視覚的に把握する

例えば「5MA」といえば、直近5本のローソク足終値の平均値、「25MA」は直近25本の平均値を線で結んだものです。

5MAと25MAの長所と短所

5MAと25MAの長所と短所は以下のようなものです。

5MA(短期):

長所:直近5本のローソク足だけを平均しているので、価格が動き始めるとすぐ反応。
短所:小さなノイズ(だまし)も多い。

25MA(中期):

長所:しっかりしたトレンドが出たときには信頼度の高いシグナルを出す。
短所:直近25本のローソク足を平均しているので、短期の揺れには鈍い。

つまり、この2本を並べて見ることで、
1. まず5MAが動いて「トレンドが始まりそう」という“初動”をキャッチし、
2. それが25MAを突き抜けるクロスで「本物のトレンド」と確認できる
…という具合です。

5MAと25MAが利用される理由

他にも色々ある中で、5MAと25MAが基本として利用される理由を述べます。

バランスの良さ

5/25は「反応の速さ」と「信頼度」のバランスが、多くの時間足(5分足~日足)で使いやすい設定として定着しています。 
つまり、指標として、早過ぎず、遅過ぎずということですね。

他のトレーダーも使っている

多くの人が同じMA期間をチャートに引くため、そこをライン(支持・抵抗)とみなして売買が集中しやすい。結果としてシグナルの精度が上がる自己強化的な側面があります。
つまり、皆んなが使っているため、トレンドが強化されるという側面があります。

シンプルで覚えやすい

「5」と「25」は計算も視覚的にも見やすく、覚えやすいですよね。
初心者の方も、「5」「25」とっつきやすいのではないでしょうか。

5MAと25MAが利用したチャートの見方

5MAと25MAが利用したチャートの見方ですが、まずゴールデンクロスとデッドクロスという言葉を理解しましょう。

ゴールデンクロスとは?

  • 定義:短期移動平均線(例:5MA)が長期移動平均線(例:25MA)を下から上へ突き抜けるクロス。
  • シグナル:上昇トレンドの始まりを示唆する「買いサイン」として多くのトレーダーが注目します。

つまり、短期MAが長期MAを上抜け(ゴールデンクロス)すれば「上昇トレンドの始まるな」となります。

デッドクロスとは?

  • 定義:短期移動平均線(例:5MA)が長期移動平均線(例:25MA)を上から下へ突き抜けるクロス。
  • シグナル:下降トレンドの始まりを示唆する「売りサイン」として用いられます。 

つまり、短期MAが長期MAを下抜け(デッドクロス)すれば「下降トレンドの始まるな」となります。

クロスに従ったエントリー実践例

クロスに従った、エントリー実践例を示します。

1. ルールの設定

まず、取引のルールを設定します。

今回は以下のようにします。

利食(TP):損切幅×2(=10pips)通貨ペア:USD/JPY(1時間足)
指標:5期間単純移動平均(5SMA)と25期間単純移動平均(25SMA)を表示
リスクリワード:1:2
損切(SL):直近安値の−5pips

2. 実践シナリオ

下のような感じです。

時間(日本時間)価格5SMA25SMAシグナル動作
09:00134.50134.45134.55準備:クロスまだ
10:00134.60134.50134.52ゴールデンクロス発生!5SMAが25SMAを下→上に突破 
10:05(次足始値)134.62134.53134.51エントリー(買い)成行買いエントリー
損切(SL)134.62 − 0.05 = 134.57(直近安値−5pips)
利食(TP)134.62 + 0.10 = 134.72(+10pips)
12:00134.72134.65134.60TP到達、決済+10pips 獲得

まとめ

5MAと25MAのクロスは、初心者でも視覚的にトレンド転換を捉えやすい手法です。
クロス発生後のローソク足でエントリーし、損切・利食いをあらかじめ設定することでリスク管理が可能になります。

まずはデモ口座で何度もチャートを見ながらクロスが起こる局面を観察し、感覚をつかんでみましょう。
トレンドを“線”で確認するシンプルな手法だからこそ、基礎固めに最適です。

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