✅ なぜ「損小利大」が重要なのか?
FX初心者がよく誤解するのが、「勝率が高ければ勝てる」という考え方です。
しかし、FXは勝率ではなく「損益比率(リスクリワード)」で勝敗が決まるゲームです。
たとえば:
勝率 | 平均利益 | 平均損失 | トレード回数 | トータル収支 |
---|---|---|---|---|
80% | +50 pips | -200 pips | 10回 | -200 pips(損) |
40% | +200 pips | -50 pips | 10回 | +300 pips(利益) |
→ 勝率が低くても、「1回の勝ち」が「複数の負け」をカバーできれば勝てる、ということです。
📊 「勝率と損益比」の関係式
FXではこの式が基本です:
勝率 × 平均利益 - 負け率 × 平均損失 > 0
これを**期待値(エッジ)**と呼びます。勝率だけを上げても、負けるたびに大きな損をしていれば負け越します。
たとえば:
- 勝率:40%
- 平均利益:200 pips
- 負け率:60%
- 平均損失:50 pips
計算すると:
0.4 × 200 − 0.6 × 50 = 80 − 30 = +50 pips
→ 勝率が4割でも勝てる状態=損小利大
📚 有名トレーダーや本からの引用
● ラリー・ウィリアムズ(伝説のトレーダー)
「私のトレードの9割は負けている。しかし1割で大きく取ることでトータルはプラスだ。」
● 書籍『マーケットの魔術師』より
多くの成功トレーダーは「勝率」にこだわらない。むしろ「リスクリワードを重視する」と証言している。
⚠️ よくある間違い
誤解している人の考え | リスク |
---|---|
勝率90%の手法だから安全! | 1回の負けで全損する可能性あり |
とにかく勝ち続けたい! | 負けた時に取り返せなくなる |
損切りができない… | 小さな損が、大きな損に化ける |
🔧 実践ヒント:損小利大を実現する方法
- リスクリワード1:2以上を狙う → 例:損切り50pipsなら、利益目標は100pips
- 逆指値(損切り)を必ず入れる → エントリー時に損切りラインも同時設定
- 勝率よりも「総合損益」でトレードを評価 → 10回負けても、1回の勝ちで全部取り返せればOK
- 「ちょっと勝ったらすぐ利確」はNG → 感情に任せず、ルールで利確する
📝 まとめ
要点 | 内容 |
---|---|
✅ FXは損益比が命 | 勝率ではなく、リスクリワード(損小利大)で勝つ |
✅ 勝率4割でも勝てる | 平均利益>平均損失ならOK |
✅ 感情に流されないルール作り | 利確・損切りはあらかじめ決めておく |
✅ 損を恐れず、小さく負ける訓練を | 「損切り=前進」 |
💡 補足資料
- 外為どっとコム公式:FXにおけるリスクリワードとは
- マネースクエア:勝率より大切なこと
- 書籍:『マーケットの魔術師』、『ゾーン — 相場心理学入門』
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