【鉄則FX】他人のトレードを真似る前に、その意味を理解する

WEBやSNSには、FXの必勝戦術が沢山あります。
しかし、戦術通りにやったとしても勝てる訳ではありません。
なぜでしょうか
理由は幾つかあると思いますが、戦術の背景となる条件まで理解できないからが大きな一因です。
戦略の背景や条件を知らない“聞きかじり”は損失のもとです。

下に他人の戦術例とよくある読み間違いを記載しました。
他人の戦術を真似する際、参考にしてもらえればと思います。

① 相場環境が違う

◆ 他人の戦術例:

「この高値を抜けたらブレイク確定、ロング!」
SNSやYouTubeでよく見かける戦術で、多くの人が飛びつきます。

◆ 実は…

これは明確な上昇トレンド中におけるブレイクアウト手法。
しかし、真似した人はレンジ相場や薄商いの時間帯で実行してしまい、ダマシで損切りに。

◆ 教訓:

戦術には“どんな相場で機能するか”という前提条件がある。
→ 相場環境を自分の目で判断できなければ、真似する意味がない。

② 資金管理・時間軸が異なる

◆ 他人の戦術例:

「10pips抜けたら即利確!これが勝ちパターン」
短期トレードをしている人の言葉。

◆ 実は…

この人は1分足で取引・多くの時間をモニターに張り付き、資金も数百万単位。
一方、真似する側は日中仕事・1時間足でのエントリー・資金は10万円。
→ 相場の動き方もリスク管理も全く違う。

◆ 教訓:

自分の時間軸・資金量に合わない戦術は、破綻のもと。
→ 真似るなら「その人の前提条件」ごと真似しないと意味がない。

③ 感情・性格との相性がある

◆ 他人の戦術例:

「含み損になったらナンピン!下がれば下がるほどチャンス」
確かに一時的に勝っている人もいます。

◆ 実は…

この人は相場歴が長く、損切りラインを明確に設定しながらも平常心を保ってトレードしている。
一方、初心者は含み損に耐えられず、想定外のロット増加で大損するケースが多い。

◆ 教訓:

戦術は「性格」との相性が9割。
→ 感情に振り回されるタイプは、リスクの高い手法は避けるべき。

④ エントリー条件の再現性がない

◆ 他人の戦術例:

「移動平均線がゴールデンクロスしたから買い!」
テクニカル分析を学んだ人が一度は使う王道手法。

◆ 実は…

この人はMAの角度・ローソク足の勢い・出来高・前回の安値をすべて確認した上で判断していた。
クロスだけで判断していない。

◆ 教訓:

「条件の一部」だけを真似しても、再現性がない。
→ 本人にとっては機能するロジックも、他人には「謎のタイミング」に見える。

⑤ ロジックの全体像を知らない

◆ 他人の戦術例:

「ダブルトップ完成、ここでショート!」
テクニカルのパターン認識に基づいた戦術。

◆ 実は…

この人は直近高値に損切りラインを置き、利確ポイントも事前に設定していた。
一方、真似した人はエントリーだけ実行→損切りせず含み損拡大→破滅。

◆ 教訓:

戦術は「エントリー・損切り・利確」の3点セットで理解すべき。
→ 出口戦略がなければ、勝率90%でも負ける。

最後に

ここで取り上げた以外にも多くの、戦術は存在します。
それを真似するのは、良いことだと思います。
ただし、その場合は、戦術が生きる背景はどうなのか、自分の条件に合っているか確認することが大事です。

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