【鉄則FX】負けを受け入れる訓練をする

はじめに:なぜ「負けを受け入れる」必要があるのか?

FXを始めると誰もが思います。

「全部勝ちたい!」

「損したくない!」

しかし、現実の相場はあなたの期待通りには動きません

その理由は、相場の値動きには本質的に「ランダム性」が存在するからです。

この「ランダムウォーク理論」を正しく理解することで、

「負けを受け入れること」が理論的にも当然であり、賢明な態度であることがわかります。

ランダムウォーク理論とは?

ランダムウォーク理論とは、

「市場価格は、短期的にはランダム(予測不能)に変動する」

という考え方です。

言い換えると、

  • 過去のチャートパターンを見ても、未来の動きは予測できない
  • 価格変動は、ニュース・政治リスク・センチメントなど無数の要素で突然変わる

ということです。

ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール著)では、 株価や為替は短期的にコイン投げと同じようにランダムに動くと説明されています。

また、ハリー・マーコウィッツの**現代ポートフォリオ理論(MPT)**でも、 短期予測の困難さが指摘されています。

つまり、短期的な勝ち負けをコントロールしようとする発想自体が間違いなのです。

プロでも「全勝」は無理

実際、プロ・個人問わず、全勝は無理で、5割も行けば良い方です。
勝率ではなく、いかに利益>損失の状態を作るかが大事です。

  • 米国CFTC調査によると、プロトレーダーでも勝率は60%程度
  • リチャード・デニス(伝説のトレーダー)も、「勝率は30〜40%だった」と告白しています。
  • 外為どっとコム『外為短観』でも、個人トレーダーの勝率は50%未満が普通です。

負けを受け入れる

ここまでの理論とデータを踏まえると、

「すべて勝とうとする」ことこそ、最大の敗因だとわかります。

だからこそ、

負けを受け入れる訓練が、FX成功への鉄則になるのです。

「負けを受け入れたとき、勝ち続けるための土台ができる」
ー『トレーディング・イン・ザ・ゾーン』(マーク・ダグラス著)

負けを受け入れるためにやるべき3つの訓練

負けを受け入れるマインドセットを作りあげる訓練を3つ紹介します。

1. すべて勝とうとしないマインドセットを持つ

  • 「ランダムに負けるのが当たり前」と腹を括る。
  • 1回ごとの結果ではなく、10回・100回単位でトータル収支を見る

2. 資金管理と損切りルールを徹底する

  • 1回のトレードで失っていい金額を決める(例:口座の2%以内)
  • 必ず事前に損切りライン(ストップロス)を置く。

3. 感情を排除し、「機械的なトレード」を実践する

  • 感情ではなく「事前に決めたルール」に従ってトレード。
  • 勝った/負けたではなく、「ルール通り行動できたか」で自分を評価する。

まとめ:

FX市場は短期的にはランダムに動き、

すべて勝つことは不可能です。

だからこそ、

  • 負けを計画の一部と捉える
  • 損失を小さく管理する
  • トータルで勝つことを目指す

これが「トータルで勝つトレーダー」への道なのです。

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